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石垣港「特定利用」指定へ 防衛強化目的に政府 今月末、那覇空港も


石垣港「特定利用」指定へ 防衛強化目的に政府 今月末、那覇空港も
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 政府が防衛力強化を目的に防衛省・自衛隊や海上保安庁のニーズに基づいて民間の空港や港湾を整備・拡充する事業で、3月末に「特定利用空港・港湾」として県内では石垣港と那覇空港を指定する方向で調整していることが16日、複数の関係者への取材で分かった。指定は初めて。政府は月末に関係閣僚会議を開いて第1弾として県内外の複数施設を指定する予定。

 石垣港は機能強化に向けて計画を検討する。国管理で自衛隊と共用している那覇空港では、2本の滑走路をつなぐ誘導路を増設する計画。政府は県内12カ所を指定候補に挙げ、昨年9月末から関係自治体に打診してきた。管理者の意向や費用対効果を踏まえて今回は石垣港と那覇空港を指定する方向で進めている。2024年度から整備に向けて調査などが始まる見通し。

 関係者によると、石垣市は国側に指定に前向きな考えを伝えた。自衛隊などが円滑に港を利用できるように調整の枠組みを設定することが条件となっており、政府と市は協議を始めている。

 那覇空港以外の県内空港は県管理。県は24年度の予算要望を見送っており、県管理の施設は今回指定されない。宮古島市の平良港は市管理だが、市幹部によると今回の指定は見送る考え。

(明真南斗、照屋大哲、友寄開)

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