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沖縄県内で所得1位の市町村は? 2021年度の県民所得


沖縄県内で所得1位の市町村は? 2021年度の県民所得
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 県統計課は24日、2021年度県市町村民所得(県民所得)を公表した。1人当たり県民所得は前年度比3・6%増で225万8千円だった。各自治体の1人当たり所得は前年比で座間味、粟国、渡名喜の3村が減少し、それ以外は増加した。

 20年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け県民所得は217万9千円に落ち込んだことから、21年度の増加はその反動とみられる。19年度の233万6千円までは回復していない。

 市町村別で1人当たりの所得が最も高かったのは北大東村で前年度比8・6%増の463万5千円だった。次いで与那国町が同6・0%増の357万7千円、南大東村が同3・1%増の342万9千円だった。地域別にみると、最も高かったのが那覇で259万6千円だった。次いで宮古が224万5千円、南部が218万3千円、北部が215万9千円、中部が215万5千円、八重山が212万5千円だった。

 1人当たり所得は、雇用者報酬と企業所得、財産所得を合計した「市町村民所得」を、その年の市町村人口で割った計数。個人の給与や実収入などの所得水準は表していない。

 市町村民所得は、那覇市が8189億円と最も高く、次いで沖縄市が2908億円、浦添市が2794億円となった。

 市町村内総生産(県内総生産)は前年度比3・4%増の4兆3739億円だった。産業別では第1次産業が同7・1%増の499億円、第2次産業は同7・8%増の6849億円、第3次産業は同2・5%増の3兆6673億円。産業構造別の構成比は、第1次産業が1・1%、第2次産業が15・7%、第3次産業が83・8%。

 (石井恵理菜)