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玉城デニー知事 石垣市視察で自衛隊の増強を問われ、賛否示さず 沖縄


玉城デニー知事 石垣市視察で自衛隊の増強を問われ、賛否示さず 沖縄 県と石垣市の意見交換会で、玉城デニー知事(左端)に市の要望などについて述べる中山義隆石垣市長(右端)=24日、石垣市役所
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【石垣】玉城デニー知事は24日、行政視察で石垣市を訪れ、報道陣から先島での自衛隊増強に反対するか問われ、賛否の立場を示さなかった。14日に名護市であった県民大集会で、知事が米軍基地負担軽減がないままの自衛隊増強に反対の意思を示したことに関連し問われた。知事は本島は米軍基地負担があり「総合的」に考えての発言だったとした。視察終了後の取材で答えた。

 先島には米軍基地がないため、自衛隊増強には反対とは言いづらいのか問われたが「自衛隊に関しては市民の中にさまざまな意見がある。急患搬送や災害対応で自衛隊の力を借

 りている現状もある」とし「防衛省は住民と真摯(しんし)に意見交換すべきだ」と述べるにとどめた。この日の視察で、知事は市役所で中山義隆市長らと、意見交換した。中山市長は新石垣空港の機能強化のため、滑走路延長やエプロン拡充に向けた調査費の予算措置などを求めた。特定利用空港・港湾事業についても県は手を挙げるべきなどと要望したが、県から具体的な回答はなかった。知事は25日にクルーズ船バースなどを視察した。

 県によると、県知事の石垣市への行政視察は1999年の稲嶺恵一知事(当時)以来、25年ぶりという。

 (照屋大哲)