野党・中立が得票53% 前回から7.3ポイント増 与党は半数割り込む 沖縄県議選


野党・中立が得票53% 前回から7.3ポイント増 与党は半数割り込む 沖縄県議選 沖縄県議会(資料写真)
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 第14回県議選は玉城デニー県政に対する与野党構成が逆転する結果となった。立候補した73人(無投票除く)の総得票数を与野党別にみると、野党と中立を合わせた割合が全体の53・76%となり、前回2020年から7・3ポイント増えた。与党は得票率でも、半数を割り込んだ。

 政党別では共産、立憲民主、社民、社大を与党、自民を野党、公明と維新を中立として集計した。無所属の候補はそれぞれの立場に応じて、割り振った。緒派は中立に含めた。

 投票があった12選挙区の与党の得票は計23万246票、野党は19万3860票、中立は7万3868票だった。

 政党別の最多得票は、20人全員が当選した自民の15万5037票。前回は無投票が4選挙区あったため合計値の単純比較できないが、中頭郡区では前回から6500票余伸ばし、革新地盤とされる選挙区でも議席を増やした。

 今回は社民の一部が立憲民主に合流して初の県議選だったが、得票は社民が3万7939票、立民が3万2473票だった。両党とも5人を擁立し、宜野湾市区や那覇市・南部離島区では候補者が競合して落選者を出すなど、議席を伸ばせなかった。

 公明は4人で3万4509票を集めた。擁立が2人だった前回から1万票余増やした。

 (’24県議選取材班)