玉城デニー知事、大浦湾「着手通告、遺憾」 職員から政策提案など募集も 沖縄


玉城デニー知事、大浦湾「着手通告、遺憾」 職員から政策提案など募集も 沖縄 玉城デニ―知事
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 玉城デニー知事は21日の定例記者会見で、名護市辺野古の新基地建設を巡り沖縄防衛局が大浦湾側の護岸工事に8月1日から着手すると県に通知したことについて「協議が調っていない中で工事の着手予定日が一方的に示されたことは遺憾と言わざるを得ない」と述べ、不快感を示した。

 県と防衛局は、埋め立て着工前に必要な事前協議を続けてきた。玉城知事は18日に県に届いた4回目の回答を精査する考えを示し「協議が調うまで工事に着手しないよう引き続き求めていきたい」と語った。

 会見で若手を中心とした県庁職員から、政策と業務改善についての提案を募集すると発表した。政策提案は主事、主任、主査相当職が対象。より良い県政を実現するための事業や制度を提案し、知事に直接説明する。担当部局で政策への反映を検討する。

 業務改善提案は主事、主任級職を想定。選定されたテーマで話し合い、業務改善を図る。玉城知事は「若手の自由な発想を政策立案や業務改善につなげ、わくわくする県庁を一緒に目指し、県民サービスのさらなる向上に努めたい」と話した。

 沖縄の伝統文化のユネスコ無形文化遺産登録を進めることを目的に調査、研究や機運醸成を図るため「県ユネスコ登録推進協議会」を設置することも発表した。

 行政と学識経験者に加え、しまくとぅば・芸能・空手・工芸・琉球料理の各分野の文化団体の代表者、関連産業代表者で構成する。26日に県立図書館ホールで第1回総会を開催する。

(沖田有吾)