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米兵性的暴行続発、読谷村長が外務省に抗議 嘉手納町など三連協も予定 教育4団体も声明 沖縄


米兵性的暴行続発、読谷村長が外務省に抗議 嘉手納町など三連協も予定 教育4団体も声明 沖縄 外務省沖縄事務所で抗議後、取材に応じる沖縄県読谷村の石嶺伝実村長=2日午前、那覇市
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 米兵による性的暴行事件を受け、読谷村の石嶺伝実村長は2日、外務省沖縄事務所に宮川学沖縄担当大使を訪ね、緊急の抗議要請を行った。再発防止策の早急な構築、米軍起因の事件・事故に対する連絡体制の強化を求めた。今回の暴行事件で市町村長による抗議は初。嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)も3、4の両日に日米関係機関へ抗議する予定。県内の教育関係4団体や市民団体も同日、抗議声明などを発表した。

 石嶺村長の要請は冒頭のみ公開された。昨年12月に少女誘拐暴行事件が発生して半年もの間、情報提供がなかったことに触れた石嶺村長は「信頼関係を著しく損なうもので極めて遺憾」と非難した。今年5月には米海兵隊員が女性に性的暴行でけがを負わせる事件も発生し、石嶺村長は「適切に情報共有がされていれば1月以降の事件は防げたのではないか」と問題視した。

 宮川大使は「関係省庁と、情報共有の在り方の見直しについて相談をしている」と述べ、結果を早い段階で報告するとした。

 石嶺村長は近く在沖米四軍調整官と沖縄防衛局を訪れ、抗議する。

 (石井恵理菜)