米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市移設を巡り、沖縄防衛局がボーリング調査に伴う岩礁破砕許可に係る協議書を県農林水産部へ提出したことが25日、分かった。現在進めている軍港整備予定地での磁気探査調査が終わり次第、すぐにボーリング調査に移行したい考え。県は水産資源などへの対策が取られているかを確認し、判断する。
ボーリング調査は水産資源の保護培養への影響が軽微として、基本的に県の許可を必要としない。ただ、許可が不要か県が判断するため、協議が求められる。
県が許可不要と判断すれば、ボーリング調査に着手することができる。一方で、汚濁防止や水産資源の保護といった環境対策などが不十分と判断されれば許可申請の手続きを踏まなければならない。防衛局はこれまで、7月中にボーリング調査を開始したいとする意向を県に示していた。県には5日に提出書類に関する事前説明を行っており、23日に正式に協議書を提出した。県によると、着手日程は明記されていない。
(新垣若菜)