立憲民主党代表選に出馬した4候補は14日、街頭演説や討論会のためそろって岡山、大阪、兵庫を1日で行脚し、立民の論戦を訴えた。自民党総裁選を意識し、週末の都市部で存在感発揮に懸命となった。岡山市で開いた共同記者会見では早期の衆院解散観測が出る中、衆院小選挙区で野党候補の一本化に向けた努力が必要とそれぞれ訴えた。
野田佳彦元首相(67)は自民派閥裏金事件に関係した議員を落選させるため、候補一本化が重要だと言及し「刺客をどう立てるか真剣に考える」と強調した。枝野幸男前代表(60)は一騎打ちの構図に近づけるとした上で、競合する選挙区で「立民の仲間に直前になって降りろとは言えない」と慎重な構えを見せた。
泉健太代表(50)は「野党で政権を担う中核になるのは立民だ。与党と一対一の構図をつくるよう、他党と話し合いを進めたい」と力説。吉田晴美衆院議員(52)は、10月解散の可能性に触れ「難しい候補者調整もあるが、活動している候補の気持ちを無にしないよう気を付ける」とした。