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【顔ぶれ一覧】衆院選沖縄選挙区 現職7、前職1、新人5人出馬予定 短期決戦、争点は?


【顔ぶれ一覧】衆院選沖縄選挙区 現職7、前職1、新人5人出馬予定 短期決戦、争点は?
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 10月15日公示、27日投開票が見込まれる衆院選で、沖縄の4選挙区には30日現在、現職7人、前職1人、新人5人の計13人が出馬を予定する。投開票まで1カ月を切る超短期決戦となる中、各候補者は選挙事務所を設置するなど準備を急ぐ。これまでも争点となってきた米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題に加え、南西諸島の軍備増強への各政党の対応も注目が集まる。各選挙区の顔ぶれと対決構図を紹介する。 

 ■1区

 那覇市と島尻郡の島しょ地域の町村で構成される1区は、共産現職の赤嶺政賢氏(76)、自民現職の国場幸之助氏(51)、無所属前職の下地幹郎氏(63)の3人が争う構図だ。大票田の那覇市の得票が勝敗の鍵を握る。
 3人が小選挙区で争うのは2012年から5回連続となる。自民党が政権与党に復帰した12年の選挙では国場氏が勝利した。14年以降の3回は「オール沖縄」勢力の支援を受けた赤嶺氏が3連勝している。
 参政党も1区に候補者を擁立する方針で、選定を進めている。

 ■2区

 2区は社民現職の新垣邦男氏(68)と自民現職の宮崎政久氏(59)、維新新人の赤嶺昇氏(57)、参政新人の和田知久氏(64)の4氏が立候補する見込みだ。選挙区内に普天間飛行場、嘉手納基地など米軍基地が多く、基地負担の軽減が大きなテーマとなる。
 2区では社民が03年以降7連勝している。今回は新垣氏と宮崎氏の争いに前県議会議長の赤嶺氏が加わり、票の奪い合いも予想される。

 ■3区

 沖縄の大きな政治課題である辺野古新基地問題の地元、名護市を選挙区に抱える3区は候補者の辺野古問題への賛否が投票に影響を与えそうだ。
 自民現職の島尻安伊子氏(59)と立民現職の屋良朝博氏(62)の現職2氏による一騎打ちとなる公算が大きい。
 19年の補欠選は屋良氏、21年の前回選では島尻氏が勝利した。参政党も公認候補を擁立する方向で調整を進めている。

 ■4区

 4区は自民現職の西銘恒三郎氏(70)と「オール沖縄」統一候補で立民新人の金城徹氏(71)、維新新人の山川泰博氏(54)、れいわ新人の山川仁氏(50)の4人が争う。
 4区は自衛隊配備強化が進む宮古、八重山地域を抱える。新たな「基地問題」への対応や離島を抱える選挙区として離島振興策にも焦点が当たる。

 (’24衆院選取材班)