県議会9月定例会は3日、2日目の代表質問を実施し、おきなわ新風、共産、公明、社大、維新の会の5氏が登壇した。名護市辺野古の大浦湾側海域で県が9月4日に実施したサンゴ類の白化状況の調査結果について、全体の白化率は群体数ベースで83%、面積ベースでは74%だった。前門尚美農林水産部長が、比嘉瑞己氏(共産)の質問に答えた。
沖縄防衛局が大浦湾の埋め立て用土砂を鹿児島県・奄美大島から調達しようと計画していることについて、前川智宏土木建築部長は「環境保全図書の変更が必要となった場合には当初承認の留意事項に基づき、変更承認を行う必要がある」と述べた。比嘉氏への答弁。
第一航空が1月から運航を始めた石垣と波照間・多良間を結ぶ路線について、8月までの搭乗率は両線合わせて11・9%だった。武田真企画部長が次呂久成崇氏(おきなわ新風)に答えた。波照間線が17・3%、多良間線が5・3%だった。
玉城デニー知事は、戦後80年の節目となる来年の沖縄全戦没者追悼式に国連関係者を招待してメッセージを発信してもらうことを検討し、関係機関と調整を進める考えを示した。高橋真氏(公明)への答弁。
北部地域に現存する、かつて精神障がい者を民家の敷地内で隔離した「私宅監置」の監置小屋の保存について、糸数公保健医療介護部長は「精神医療の歴史の教訓として検証していくことが重要」と述べた。瑞慶覧長風氏(社大)への答弁。私有地にあり、所有者の合意が得られていないとし、地元自治体や地域住民と意見交換を行うなど慎重に検討するとした。
玉城知事は、6次産業関連事業の2022年度の年間販売額が226億2300万円で、伸び率が全国でも上位となっているとした。大田守氏(維新の会)への答弁。
(石井恵理菜、沖田有吾、知念征尚)