沖縄県浦添市仲間在住の城間勲さん(86)が7日、「ANA SPORTS PARK 浦添」(浦添運動公園)内にあるトレーニングルームの利用2千回を達成した。63歳から利用を始め、23年かけて大台に乗った。銀行員時代は筋力トレーニングとは無縁だったという城間さんは「今は、『金力』より『筋力』が大事」と笑う。
60歳を過ぎた頃、初孫の100日祝いで15分余り正座をしているだけで、立てなくなるほど膝を痛めて通院を余儀なくされた。仕事が一段落し、通院先から勧められていた筋トレを始めるために、運動公園に通うようになった。同時期に息子の自転車をもらいサイクリングも始めた。
次第にサイクリングにのめり込み、ツール・ド・おきなわやシュガーライド久米島などの大会へ出場を重ね、ハワイや台湾を自転車で一周した。「ペダルをこぎ続ければ、病気は追い付けない」を信念に、現在は自転車スポーツを続けられるよう、トレーニングルームに通う。トレーニングは週3回、1回約100分で、下半身を中心に上半身や体幹をバランスよく鍛える。
城間さんの元気の秘けつは体を動かすことだけではなく、「キョウイクとキョウヨウ」にあるという。「“今日”もどこかに“行く”、“今日”の“用”事をつくる」という意味だ。毎週サイクリング仲間と50キロほど走り、予定がなければモノレールでおもろまち駅や那覇空港駅まで出掛ける。最近は国際線を行き交う人々を見ながら最新のファッションに刺激を受け、空港内のビール醸造所で麦酒(ばくしゅ)を堪能するのが楽しみだという。
城間さんは「体力がきつくなれば休むことも大切。筋トレも自転車もいつまで続けられるかは神だけが知っている。でも、自分のことは自分でできる体力を最期まで保てるように、トレーニングを継続したい」と話した。
(藤村謙吾)
【注目記事】
▼「スリーポイントの神様」とは? 3点シュート対決でプロにも勝った沖縄の74歳