【石垣】旧盆入りウンケーの28日、石垣市内の各地で八重山の伝統行事「アンガマ」が行われた。グソー(あの世)からの使いとされるウシュマイ(翁)とンミー(媼)が、花がさをかぶったファーマー(子孫)を引き連れて集落の各家庭を回った。歌や踊りをささげて祖先を供養し、子孫繁栄を願った。
市真栄里では4年ぶりのアンガマとなった。糸洲静さん(90)宅に午後7時ごろ、アンガマの一行が訪れた。一目見ようと、親族のほか多くの地域住民らが糸洲家の庭に詰め掛けた。
ファーマーの踊りの合間にはウシュマイとンミーが甲高い声でスマムニ(八重山の言葉)を交えた独特の珍問答を披露。「グソーの宗教は?」との質問に「仏教、キリスト教、ホーホケキョ」と回答するなどして笑いを誘った。
糸洲さんの孫の傑さん(35)は、この日のために県外から帰省した。「迫力がありおもしろかった。例年よりも特別良いお盆になりそう」と喜んだ。
(照屋大哲)
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