【宮古島】宮古地域で交通安全業務などに従事する「宮古島まもる君」3体の修繕作業が完了した。作業をした県立宮古工業高校で16日、修繕完了式が開かれ、宮古島署や市交通安全協会などの関係者らも出席した。生徒による塗装できれいな色に生まれ変わった「まもる君」3体は、トラックの荷台に乗って新たな配備先へと向かい「現場復帰」を果たした。
修繕を手がけたのは、同校3年1組で自動車機械システム科の機械システムコースと自動車コースの生徒20人。同校で実施している「地域に恩返しプロジェクト」の一環で、学校生活で取得した資格や技術を地域に還元するため、9月初旬から修繕に取り組んできた。
生徒は、塩害などで痛んだまもる君の塗装をやすりなどで丁寧に取り除いた。新たな塗装に自動車用を使うことで、塩害に強く、つやのある仕上がりとなった。
完了式に出席した宮古島署の喜屋武一郎署長は「まもる君の中で(修繕した)3体が一番輝いていて感激した。皆さんが時間を費やし、技術を磨きながら地域に貢献したこの経験を誇りにして、今後の人生も頑張ってほしい」と感謝を述べ、卒業を控えた生徒へエールを送った。
生徒を代表してあいさつした西原彰俊さんは「地域に貢献できて良かった。3体には、今後の交通安全に寄与してほしい」と語った。
(友寄開)