異国感漂う「ハンビーナイトマーケット」復活! 北谷の若者「あの盛り上がりを」


異国感漂う「ハンビーナイトマーケット」復活! 北谷の若者「あの盛り上がりを」 手作りのラグや古着などが出品されるフリーマーケット=11月18日、北谷町北谷
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 【北谷】北谷町北谷の米軍ハンビー飛行場跡で、1990年代初期に始まった「ハンビーナイトマーケット」。かつては週末の夜になると地元客や外国人客でにぎわい、異国感漂う若者に人気のスポットだった。「あの盛り上がりを復活させたい」。今年夏から、北谷町のカフェ「BigKnot Seaside」が中心となり、同地でナイトマーケットを開催している。ハンビーの街を再び盛り上げようと、町の若者が動き出した。

 BigKnotは「琉球のアイデンティティーを継承する」をテーマに、音楽活動も並行して行う。オーナーで写真家のEgaさん(34)は、中学生の頃からナイトマーケットに通っていた1人だ。高校生になるとナイトマーケットで店を構え、米軍基地のフリーマーケットで購入した古着を販売した。「ここでビジネスの勉強ができた。売り買いや接客を学んだ」と振り返る。

週末の夜になると多くの人々で賑わっていたかつてのナイトマーケットの様子=2007年、北谷町北前
BigKnotのオーナー・Egaさん。「コツコツと続け、沖縄の観光産業にしたい」と語る=18日、北谷町北谷

 今年3月、ナイトマーケット敷地のすぐ隣に「BigKnot Seaside」を開店した。かつてこの地で感じた若者の熱量や異国感、外国車が連なる光景が忘れられなかったという。「フリマ、アゲインやろう」(Egaさん)。地域住民の交流の場を再びつくろうと、賛同する若者が集まった。

 開催4回目の11月18日、この日は古着や手作り雑貨、漫画など9店舗が出店した。ほとんどが実店舗を持たない個人事業主だ。「みんなにビジネスのチャンスを与えたい」。この地で商売を学んだEgaさんの、若者を応援する思いが現れている。「コツコツと続け、全盛期に戻したい。将来的には沖縄の観光産業にしたい」と展望を語る。

 那覇市から遊びに来た30代の女性は、高校時代によくナイトマーケットに通っていた。「中部に住む友達とよく洋服を買いに来た。何より異国の雰囲気が良かった」と懐かしむ。「小さくてもいいのでずっと続いてほしい」と期待した。

 次回は来年1月20日開催。詳細は「BigKnot Seaside」のインスタグラムで。

 (石井恵理菜)