宜野座村惣慶区の人気アイスクリーム店「CREAM CREAM(クリームクリーム)」に前衛的なアート壁画が仕上がった。人でもなければ動物でもない、ましてや神でもない、サイケデリックでミステリアスながらもフレンドリー。全く新しいキャラクターが描き出された。壁画は同店を訪れる多くの客の「多様性」を表現している。
描いたのは高江洲馬琉(まる)さん(20)と稲嶺修さん(19)。共に宜野座村の出身だ。
記念すべき壁画1作目の題名は「クリームクリームに行こう」。ラッカースプレーや絵の具を使用し、下絵もなく、頭に思い描くインスピレーションの衝動そのままに、数日で一気に仕上げたという。
高江洲さんは小4の頃、宜野座村の絵画コンクール「がらまん大賞」で大賞を受賞。しかし、中学、高校時代はバスケットボールと陸上に打ち込んだ。倉敷芸術科学大学に進学し、絵を再開したのは7カ月前だ。
稲嶺さんは、中学の頃から「したいことは絵しかない」と絵の道で生きていく決意をしていた。4月からは専門的に絵について学ぶ。
2人とも、多くの作品を描きたいと創作意欲に満ちあふれている。高江洲さんは岡山県在住だが、要望があればいつでも帰省する意気込みだ。壁画などの依頼を受け付けている。稲嶺さんのインスタグラムは「i3__shu」で検索すると見ることができる。
(池辺賢児通信員)