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モー烈! 観光客やファンら歓声、与勝闘牛 スペシャルマッチは48秒で決着 沖縄


モー烈! 観光客やファンら歓声、与勝闘牛 スペシャルマッチは48秒で決着 沖縄 交角と同時に雷神大力(右)が敗走し、全勝工業勝進龍の勝利が決まった=5日、うるま市の石川多目的ドーム
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 G★W与勝闘牛大会(与勝闘牛組合主催、琉球新報社共催)が5日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。天気に恵まれ、こどもの日と重なったことで会場には家族連れや観光客の姿が多く見られた。

 大型テレビや旅行券の当たる抽選会では、番号が呼び上げられるたびに観客が一喜一憂する盛り上がりを見せた。生で見る闘牛観戦では勝敗を左右する豪快な腹取りに大きな歓声や悲鳴が上がるなど休日を大いに満喫したようだ。

 大型牛同士のスペッシャルマッチとなったシーの1番は、全勝工業勝進龍(ぜんしょうこうぎょうかっしんりゅう)の威圧感に圧倒され雷神大力(らいじんだいりき)が対戦開始直後に戦線を離脱した。

 雷神大力は、リングを一周し戻るそぶりを見せたが、再度頭を合わせることはできず全勝工業勝進龍に軍配が挙がり、わずか48秒で決着した。全勝工業勝進龍は連敗を回避し重量級の上位クラスに踏みとどまる貴重な一勝をものにした。

 シーの7番の龍星首領鬼(りゅうせいどんき)と武士(さむらい)のヒラ角同士の対戦は、序盤からカケ技と腹取りの応酬だった。しかし、先場所の傷が癒えていなかったのか、龍星首領鬼が急に戦列を離れ武士が勝利した。

 シーの10番は、東山モーギシが荒久真キッドの変則的な立ち合いや猛攻撃に動じることなく冷静な試合運びで沖縄初戦を白星で飾るとともにゆかり賞を獲得した。

【優勝】全勝工業勝進龍【ゆかり賞】東山モーギシ【殊勲賞】武士【敢闘賞】楚南花形

(平川智之通信員)