沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集いの実行委員会が主催するスタディーツアーが5月26日、糸満市の平和祈念公園で開催された。平和の礎について学びを深めるための勉強会とフィールドワークを実施し、約20人が参加した。
勉強会では平和の礎建設に携わった元県知事公室長の高山朝光さんが、戦時中の経験や平和の礎が建設された経緯、建設の目的について語った。悲惨な沖縄戦の様子を聞いた参加者の中には涙ぐむ人もいた。
高山さんは「沖縄を平和創造、発信の拠点にすることが大事だ。次の世代にも思いをつないでいきたい」と述べた。
西原町から参加した10代の大学生は「平和の礎に刻まれた一人一人の思いを知り、平和の大切さを改めて実感した。これからも毎年訪れたい」と話した。
講話終了後は高山さんのガイドで公園内を歩き、交流を深めながら平和への思いを共有した。実行委の町田直美委員長は「幅広い年代が参加して対話できたことに意味がある。これからも平和を発信する活動に力を尽くしたい」と述べた。 (普天間伊織)