【うるま】うるま市のホームページ(HP)がこのほど、地元の魅力を、標準語に加えしまくとぅばでも紹介するかたちにリニューアルされた。歴史や文化、食、地域情報の説明文が、クリック一つでしまくとぅばと標準語のパターンが切り替わる。HPの変更に携わった市秘書広報課の伊波信也さんと與名城良さんは「うるま市の魅力を、うるまで使われている言葉で伝えている。観光で訪れる人はもちろん、学校教育の場でも使ってもらいたい」とアピールした。
しまくとぅばと標準語の2パターンで紹介されるのは、市HP「うるまの魅力」の欄。(1)知る(2)話す(3)食べる(4)暮らす―の四つのテーマに沿って市の特長を紹介。パソコン画面にある「確認しよう!」のボタンをクリックすると、四つの項目の題名が(1)わかゆん(2)話すん(3)かむん(4)住むん―と標準語からしまくとぅばに切り替わり、テーマ別に付けられた説明文も変更される。
しまくとぅばの監修は、市津堅出身で民謡歌手の神谷幸一さんが携わり、市内に残る言葉で表現するようこだわった。
また「うるまの魅力」の画面イラストは、市在住で人気マンガ「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」の作者・空えぐみさんに描き下ろしてもらった。うるまを代表する闘牛や勝連城跡が描かれている。
しまくとぅば版のHPを作ろうと思ったのは、若い世代にうるま市に関心を持ってほしいと思ったため。合わせて、地域のしまくとぅばに触れてもらいたい、との思いもあり、HPのリニューアルに至った。
伊波さんは「学校教育の場でも使えることを前提に工夫を重ねた。ぜひ教材としても活用してほしい」とアピールした。
(玉城文)