有料

伊江島と台湾の小学生が交流 給食や掃除にドッジボール「新しい絆が生まれた」 沖縄 


伊江島と台湾の小学生が交流 給食や掃除にドッジボール「新しい絆が生まれた」 沖縄  交流授業終了後に記念写真に納まる児童たち=3日、伊江村立西小学校体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 台湾苗栗県南湖国民小学校6年生が3日、伊江村立西小学校(赤嶺美奈子校長)を訪れ、西小6年生と交流した。児童たちはレクレーションで2チームに分かれ、じゃんけん列車、ボール運びやドッジボールなどを楽しみ、交流を図った。

 沖縄観光コンベンションビューロー(下地芳郎会長)主催のアジア諸国教育旅行誘致の一環として行われた。西小は、外国語教育や国際理解教育の推進と、異文化について学び、学習している英語を使い、相手への意識を持って交流することを目指し、交流授業を受け入れた。

 来校したのは、南湖国民小6年生14人と劉陞華校長はじめ教師、PTA会長ら引率者6人。西小6年生は、歓迎セレモニーで校内の家庭科室や図書室などの特別教室やグラウンドの様子、村内の名所などをスライドを見せながら英語で説明した。村踊りも披露した。南湖国民小の児童とペアを組み、給食や清掃時間に行動を共にした。

 合同授業で、南湖国民小の劉校長は同校について「創立107年の伝統があり、初代から6代目までの校長は日本人だった。6年生は日本語も学んでいる」など、日本との関わりや学校の歴史などを紹介した。同校の児童はジャグリングの一つ、シガーボックスを披露した。

 最後にプレゼント交換などで終了した。南湖国民小からは太鼓やイチゴのお菓子などの寄贈もあった。

 南湖国民小の張伊岑さんは「一緒に走ったりドッジボールをしたりして楽しかった。今日、この学校に来られたことに感謝する。もう一度西小学校の皆さんと交流できたらうれしい」と話し、西小の内間奏風さんは「初めは緊張したけれど、給食を一緒に食べたり一緒に清掃をしたりする中で緊張も解けた」、知念慶希さんは「短い時間だったけど思いっきり遊んで、新しい絆が生まれたような気がした」と楽しそうだった。

(知念光江通信員)