これまで10カ国以上に合計115丁の三線を贈ってきた「世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクト」は10月、パリで開催される「パリ・沖縄祭り2024」に出演し、三線の制作実演などをする予定という。これに伴い、派遣費用の造成などを目的に8月、うるま市民芸術劇場響ホールで「パリ・沖縄祭り派遣資金造成公演&現代の名工又吉章盛の世界・三線展」を開く。
世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクトは2014年から始まり、今年で10周年を迎えた。ドイツやペルーなどに三線を贈ってきた。また今回の公演に併せ、フランスの沖縄県人会にも10丁の三線を寄贈予定だという。
うるま市で開催される公演会では、舞踊研究所の宮里加代子氏やおばぁラッパーズの新城カメー氏などが出演し、三線や舞踊など幅広い分野から披露される予定だ。同イベントで、幕開けの演奏者として舞台に立つ三線演奏者100人を6月20日まで募集している。
パリ・沖縄祭りでは三線職人の又吉さんによる制作実演のほか、三線の教室や実演をする予定だという。
又吉さんは「沖縄の三線は王朝時代からの伝統工芸品だ。国外産の三線が増えているが、改めて県産三線の良さを広めてきたい」と意気込んだ。
イベントや、舞台の出演に関する問い合わせは、同プロジェクト実行委員会勝連盛豊代表、メールseihousan@ymail.ne.jp
(福田修平)