ブラジルのサンパウロ州カンピーナス市などに住む伊佐ジョージさん一家14人が12~24日の13日間の日程で沖縄を訪れている。沖縄門中との親睦を図るとともに、本部町や恩納村出身の南米移民のルーツを確認して互いの地域のつながりをさらに強く深めている。
県系2世の伊佐ジョージさん(76)の父は、本部町伊豆味からブラジルに移民した伊佐常得さん。ジョージさんの妻、伊佐渡嘉敷かずみルシアさん(65)は母が恩納村安冨祖出身。
一行は恩納村に宿泊し、親族との交流や沖縄料理の勉強、墓参りや観光地巡りを行った。18日には県庁、恩納村役場、本部町役場を訪問した。
本部町役場では歓迎セレモニーが催され、プレゼント交換などが行われた。伊佐家からは本部町へブラジルのコーヒーや茶などが贈られた。町からは本部町特産品ギフトが手渡された。
平良武康本部町長は「ブラジルと沖縄と交流ができてうれしい。ルーツは沖縄ということで頑張ってほしい」と激励した。
ジョージさんは「沖縄県へは8年前の世界のウチナーンチュ大会に参加した。今回で2回目の来県だ。沖縄人として誇りをもって頑張りたい」と語った。
伊佐家は今年の1月からブラジルで日本語教師を付けて日本語の勉強に励むなど今回の沖縄訪問に向け準備を進めてきた。
(上間宏通信員)