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倒れたガジュマル忘れない! 座安小の6年生有志、オリジナルキャラ作り体育着ワッペンに 沖縄・豊見城


倒れたガジュマル忘れない! 座安小の6年生有志、オリジナルキャラ作り体育着ワッペンに 沖縄・豊見城 座安小学校キャラクター「キムとジナー」アイロンプリントシート
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 【豊見城】座安小学校(川満恵昌校長)は、2022年の台風11号の強風で倒れた樹齢100年以上のガジュマルのことを後輩に伝えるため、昨年の児童会を中心に倒れたガジュマルから生まれたとするオリジナルキャラクターを昨年つくった。ガジュマルの妖精と言われるキジムナーからヒントを得て「キム」と「ジナー」と名付けた。本年度はキムとジナーをもっと全児童の身近なものにしたいと考えた6年生の有志が「体育着ワッペンづくり委員会」を立ち上げ、校長に提案した。

 座安小学校創立時の記念で植樹されたガジュマルは倒れるまでの114年間(2022年9月22日記事)座安小の児童を見守ってきた。

 キムとジナーはガジュマルから生まれた妖精なので、ファンタジーにして後輩に物語を引き継いでいきたいと、学校と保護者、児童が一体となり取り組んでいる。

体育着ワッペンづくり委員会メンバー(左から)當山正宗さん、大城巴琉さん、大城にこさん、源河結梨さん、友寄陽隆さん

 全校生徒の体育着の左片袖に「キムとジナー」のアイロンプリントシートを貼り付けて、100年ガジュマルの妖精キムとジナーの力を借りて座安小を元気にしたいと取り組む。

 「100年ガジュマルの木が倒れたことを知って座安小学校が少し寂しくなったので、その寂しさを乗り越えて皆にとって楽しい学校になるように願いを込めて、キムとジナーをもっともっと生かしたいと思った」と委員会メンバーの5人は思いを語った。

 川満校長は「体育着アイロンプリントシートづくりでは保護者の協力があって、すてきなワッペンに仕上げてもらったので感謝しています」と語った。

 体育着ワッペンづくり委員会のメンバーはキムとジナーを通して座安小を元気にしたいと意気込んだ。 

(喜屋武幸弘通信員)