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楽しく「北中城づくり」議論 2地域のアイデア持ち寄る 沖縄


楽しく「北中城づくり」議論 2地域のアイデア持ち寄る 沖縄 日頃の話し合いの内容などについて笑いも交えて発表し共有した北中城村の第2層協議体交流会=村総合社会福祉センター
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

 【北中城】北中城村はこのほど、自らの住む地域が好きな住民による話し合いの場「第2層協議体」と村社会福祉協議会、村が一緒になって地域づくりを進めていくための第2層協議体交流会を開催した。現在村内には「島袋小・ライカム地域」「北中城小地域」の二つの協議体があり、昨年から意見を交わしてきた内容を持ち寄った。地域づくりの「頭脳」に当たる協議体は「責任」「ノルマ」「予算」を持たず、地域をよくするためのアイデアをひたすら情報共有する場。地域への思い、楽しい提言が詰まった笑いあふれる情報交換会となった。

 協議体が出したアイデアを、賛同する「担い手」の地域住民が受けて自発的に活動していくという流れ。この日、参加者らは「祖母の家が空き家になっており、何かここでできないか」「無肥料無農薬の作物を作りたい」「昔、田んぼでどうやってウナギを捕まえたか」「地域のまちまーいをしたい」「地域のいいところって聞かれるとすぐ答えられない」などとさまざまな意見を出し合った。

 社会福祉士の長瀬純治さんは「住んでいるからこそ出てくる話で、一人一人に見えているものが違うのがたくさん入っていた」と話した。さらに「『責任はない』のもそうだが『地域をもっと知る』のが大事。『目標がない』と言っても互いに話すことで目標はできるかも。できないことを考えてもしょうがないので、知恵を集めて小さく始めていけばいい」と語った。

 村社協の久高郁枝事務局長は「地域をよりよくしていこうという住民の皆さんの気持ちが伝わり、価値ある情報共有ができた」と喜んだ。

(石井恭子)