【浦添】浦添市が7月17日、同市のアイムユニバースてだこホール小ホールで「こどもの貧困を考える映画上映会inうらそえ」を開いた。沖縄を舞台に、連鎖する貧困にもがく少女らの姿を描いた映画「遠いところ」を上映した。オープニングでは、「困難を生きるこどもたちの希望のともしび」と題し、松本哲治浦添市長らが登壇してトークセッションをした。
トークは、松本市長とありんクリニックの松田竹広院長、シアタードーナツの宮島真一代表、おとなワンサードの富田杏理代表が登壇し、シンコペーションの池原千佳子代表がファシリテーターを務めた。
宮島代表は「シアタードーナツの映画は『県民全員が見たらどうなるか』と想像し、上映を決めている」とし、「映画(遠いところ)を見た皆さまがそれぞれの範囲で、誰かの助けになるきっかけを作り、負の連鎖を断ち切る可能性がゼロでなくなる」と作品の魅力を語った。
松本市長は「小さきものに耳を傾けて(自分が)降りていく。困っている人たちに手を貸して一緒に登っていく、そういう政治ができたらと思う」と話した。
(藤村謙吾)