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【写真複数】さよなら真和志支所、築56年の歴史に幕 跡地は売却も検討 10月から市保健所で業務 沖縄・那覇


【写真複数】さよなら真和志支所、築56年の歴史に幕 跡地は売却も検討 10月から市保健所で業務 沖縄・那覇 真和志支所の外観。外壁の剥離により一部にネットが掛けられている=20日、那覇市寄宮
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉陽 拓也

 那覇市真和志地域の住民サービスに貢献してきた市役所真和志支所が20日で業務を終了し、築56年の歴史に幕を下ろした。同支所のハイサイ市民課が担ってきた各種証明書の交付業務などは10月1日から那覇市保健所で再開する。今後、市寄宮で2028年度に完成予定の新真和志複合施設に移転する。

真和志支所1階。吹き抜けの空間にデザイン性のある内壁や柱が目を引く

 同支所は日本復帰前の1968年に建設された。地下2階、地上4階の建物に消防局や水道局、教育委員会などの部署があったが、新施設整備などに伴って移転した。2024年度はハイサイ市民課がある2階までを使用していたが、築56年が経過して外壁の剝離や雨漏りなど老朽化が目立っていた。

 市管財課によると維持修繕費だけで年間約250万円かかるという。今後、市として建物を再整備する可能性は低く、売却などを検討している。

真和志支所2階。左はハイサイ市民課の入り口。最後の日も多くの市民が利用していた
ハイサイ市民課の窓口。年季の入った記入台や低めの天井、今は製造されていない「National」製のスピーカーが歴史を感じさせた

(嘉陽拓也)