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「医者知らず」の新里さん100歳 働き者で家族を支え、子や孫ら99人に 沖縄・宜野座


「医者知らず」の新里さん100歳 働き者で家族を支え、子や孫ら99人に 沖縄・宜野座 100歳の新里光さん(中央)を祝う家族ら=9月25日、宜野座村惣慶区
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

【宜野座】敬老の日を祝い、宜野座村内で本年度に100歳を迎えた高齢者を當眞淳宜野座村長が9月25日に訪問し、内閣総理大臣と沖縄県知事からの祝い状の伝達と記念の品を贈った。同村惣慶区の新里光さんも祝福を受けた。1924年7月1日生まれの光さんは、三姉妹の長女として、幼少期から難儀を惜しまずに働き家族を支えた。

 戦後は金武町でパーラーを開いた後、地元の惣慶区で「光軽食堂」を60代まで営む傍ら、農業や養豚業も行うなど意欲的に働き、地域の活動にも積極的に取り組んできた。働き者の光さんは「医者知らず」で100歳になるまで大病を患ったこともない。

 子ども7人、孫17人、ひ孫34人、やしゃご5人に婿や嫁、出産予定のやしゃごを加えると99人の大所帯と、子孫繁栄にも恵まれた。毎年、光さんの誕生日と正月2日には親族が大集結し、盛大に光さんを祝福する。

 當眞村長は「光さんが100歳を迎えられたことは家族だけでなく、宜野座村においても喜び。これからもお体を大切に、ご長寿を願っています」とあいさつ。光さんも笑顔で喜んでいた。

 四女の隆子さんは「光の名の如く、母は家族の『ひかり』。かけがえのない存在。家族愛でこれからも長生きしてほしい」と、感慨を語った。

(池辺賢児通信員)