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「水戸黄門」の主題歌で入場、厄落としの寸劇も 普天満宮の新垣官司が85歳トゥシビー祝う 沖縄・宜野湾


「水戸黄門」の主題歌で入場、厄落としの寸劇も 普天満宮の新垣官司が85歳トゥシビー祝う 沖縄・宜野湾 「水戸黄門」の主題歌「ああ人生に涙あり」とともに祝宴会場入りする普天満宮の新垣昭夫宮司(右)、妻の小夜子さん(右から2人目)=9月19日、宜野湾市のラグナガーデンホテル
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

 【宜野湾】普天満宮(宜野湾市普天間)の新垣昭夫宮司の「若寿トゥシビー(85歳)祝宴会」が9月19日、宜野湾市のラグナガーデンホテルで開かれた。幕開けの「かぎやで風」の前、劇団群星の宮里良子座長らと共に「いったん“死んで”厄落とし」(新垣宮司)するというサプライズの寸劇が披露された。新垣宮司と群星の思わぬ共演に会場は沸き返った。

 続いて着物に着替え、時代劇「水戸黄門」の主題歌「ああ人生に涙あり」の流れる中、宮城富夫祝宴実行委員長を先頭に、新垣宮司は妻の小夜子さん(77)とあらためて会場入り。宮城実行委員長は「ぴんぴんころりでなく、ぴんぴんぴかぴか。宮司にあやかりたい」などとあいさつした。

 トゥシビーに臨んで新垣宮司の詠んだ琉歌2題。「アケズ飛舞(まう)甲辰(とぅし)に/現代(なま)水蠆(八五)どぅやゆる/押(う)し風(かじ)ぬうりしゃ/カジマヤまでぃ」「七辻(ななぬちーじ)みぐてぃ/七橋渡ゆる/真実(まくとぅ)山登(さんぬぶ)い/四つ(ゆーち)の道」。周囲への感謝と遊び心が織り込まれ場内に掲げられた。「若寿」も造語だという。

 新垣宮司は「本当は70人ぐらいだったのが180人も来ていただいてありがたい」と感謝。幕開けの寸劇については「トゥシビーは七つの橋を渡る途中。いっぺん“死んで”厄落としができたね」と笑顔だった。小夜子さんは「ありがたいですね、きょうはもう、うれしくて」と祝宴を喜んだ。

 (石井恭子)