【那覇】県警は11日、全国地域安全運動の出発式を那覇市の県警本部で開いた。関係機関関係者など約70人が参加した。期間は20日までで、県警生活安全部の島尻哲也部長は「運動の趣旨や犯罪情勢を理解いただき、さらなる協力を」と呼びかけた。
今年の運動での全国共通の課題は(1)子どもと女性の犯罪(2)特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺(3)自転車盗、万引―の被害防止。加えて県では、車上狙い対策を地域重点とする。
県警によると、今年に入り県内で発生した自転車盗は9月末時点の暫定値で1038件(前年同期比30件増)、万引は1056件(同134件増)といずれも増加している。また、車上狙いは382件(同14件減)と23年から微減も、高止まりの状態が続く。
出発式では、しゅりの泉こども園園児がエイサーを披露したほか、琉球ドラゴンプロレスリングの選手らによる寸劇や地域安全宣言もあった。
(西田悠)