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プロスポーツの沖縄キャンプって? 温暖な環境でチーム力強化<ニュースはじめの一歩>


プロスポーツの沖縄キャンプって? 温暖な環境でチーム力強化<ニュースはじめの一歩> ランニングで汗を流すジェフユナイテッド市原・千葉の選手たち=南城市陸上競技場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 Q 沖縄で毎年開催されるスポーツ球団のキャンプについて教えて。

 A サッカー、野球のプロ球団が毎年1月から3月上旬にかけて、沖縄でキャンプを行っています。他県に比べて温暖で選手が体を動かしやすいことや、各市町村の施設やグラウンド、球場が整備され、受け入れ態勢が整っていることで参加チームも年々増えています。

 多くのチームが集まることで野球のオープン戦、サッカーの練習試合を組むことができるのも利点の一つです。シーズン開幕前の体の調整やチーム力強化、戦術の確認などをこなし、試合を通して現在の実力や課題を把握し、リーグ本番に備えることができます。

 サッカーは昨年よりも5チーム多い、24チームが沖縄でキャンプを行います。野球はセ・リーグから6、パ・リーグから3チームで昨年と同じ9チームです。また、国内球団だけではなく、韓国や中国などの国外チームも沖縄でキャンプを行います。

 各球団がキャンプを行うことで沖縄には大きな経済効果があります。選手らが宿泊するホテルなどの施設、県外のファンやサポーターがキャンプ地の市町村を訪れ、飲食、買い物などでお金を使うことが見込まれます。2023年の県内サッカーキャンプは約20億7千万円の経済効果があったと県は発表しました。りゅうぎん総合研究所の調査では、23年の野球キャンプの経済効果は約101億5千万円でした。

 トッププロの技術や迫力あるプレーを間近に見ることができるのは、ファンやサポーターにとって大きな魅力です。