有料

笑顔でノーサイド 上位入賞者、激闘振り返る 宮古島トライアスロン


笑顔でノーサイド 上位入賞者、激闘振り返る 宮古島トライアスロン 男女上位者による会見を終え、記念撮影する(左から)前田能宜、平柳美月、巖淵知乃、上田藍、寺澤光介、山岸穂高、大倉拓也、土田洋平=15日、JTAドーム宮古島(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 【宮古島トライアスロン取材班】14日に本番のレースを終えた第38回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市、琉球新報社)の上位入賞者が15日、JTAドーム宮古島で記者会見を開いた。7時間2分38秒で女子初優勝、総合でも女子選手で初めて10位となった上田藍(千葉)、6時間25分4秒で男子大会2連覇となった寺澤光介(東京)ら男女8選手が集まり、笑顔を見せながら前日の激闘を振り返った。(1面に関連)

 会見には寺澤、上田のほかに総合2位の山岸穂高(千葉)、同4位の大倉拓也(大阪)、同5位の土田洋平(岐阜)、同6位の前田能宜(愛知)、女子2位の巖淵知乃(埼玉)、同3位の平柳美月(東京)も参加した。

 大会前から優勝候補に挙げられスイム、バイク、ランで3大会連続五輪出場者の実力を見せつけた上田。「優勝するのは当たり前、総合でも上位に入ると応援されていたので久々にプレッシャーを感じていた」と心境を吐露した。「総合10位に入ったと聞いて、後からじわじわくる喜びだった。来年もさらに強さを見せられるような選手になって帰ってくる」と意欲を見せた。

 スイムを1位で上がり、その後はバイク、ランと一人旅となった寺澤は「去年の自分を超えることはできなかったが、2連覇できて本当に良かった」と安堵(あんど)した表情を見せた。3連覇のかかる来年の大会には、五輪選考経験者がロング転向で出場してくることも予想している。「正直ちょっと来ないでくれと思っている選手もいる。それでもその選手と戦い、3連覇できたらうれしい」と意気込んだ。

 大会運営やコースの改善点について聞かれると、スイムの「M字型」コースを評価しながらも、要望も挙がった。巖淵は「波に流されて(沖に行く選手と陸に行く)選手がぶつかりそうになっていた。そこは危なかった。コースの案内を折り返してすぐに設置してほしい」、山岸は「救護の人のボートがコースの中に入って、ぶつかっている人もいて危なかった」と述べた。

 (屋嘉部長将)