沖縄で大規模な停電 県内の約2割、11万8800世帯 発電所でトラブル 原因不明、沖電が調査中


沖縄で大規模な停電 県内の約2割、11万8800世帯 発電所でトラブル 原因不明、沖電が調査中 沖縄電力吉の浦発電所(資料写真)
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 沖縄電力によると12日午後1時50分ごろから午後4時ごろにかけて、本島内の21市町村で最大11万8800世帯が停電した。県内全世帯の18・7%に当たる。中城村にある吉の浦火力発電所2号機の発電設備が何らかのトラブルで緊急停止した影響だが、原因は不明。沖電が調査している。

 停電したのは那覇、宜野湾、浦添、名護、糸満、沖縄、豊見城、うるま、南城、大宜味、今帰仁、本部、恩納、読谷、嘉手納、北谷、北中城、中城、西原、南風原、八重瀬の21市町村。

 発電設備の緊急停止によって使用する電気の量と発電量のバランスが崩れたため、系統安定化装置が自動で緊急的に送電を遮断した。沖電は当初20市町村6万8680世帯が停電と発表していたが、停電数の計測とホームーページで表示するシステムの連携に不具合が判明し修正した。

 県警によると、停電によるけが人などの情報はないが、停電時には本島内で100基以上の信号機が機能しなくなり、交通に混乱が生じた。 

(小波津智也)