国の重要無形民俗文化財に指定されている大宜味村塩屋湾のウンガミ(海神祭)が27日、塩屋湾周辺の集落などで執り行われた。
カミンチュ(神人)の女性らが湾周辺集落のアサギ(祈り場)を巡り、五穀豊穣(ほうじょう)や豊漁、健康を祈願した。新型コロナや台風の影響で中止が続いていた御願バーリーと奉納角力も5年ぶりに開かれた。
塩屋湾のウンガミは毎年、旧盆明け最初の亥の日にあり、400~500年間続いていると言われる。カミンチュの女性らはアサギで餅や酒などを供えて祈りをささげ、各集落を巡った後は兼久浜で古宇利島に向かって手を合わせた。
(武井悠)