“令和の米騒動” 沖縄は無縁? 卸業者がとった「赤字覚悟の旧盆対応」が奏功<りゅうちゃんねる>


“令和の米騒動” 沖縄は無縁? 卸業者がとった「赤字覚悟の旧盆対応」が奏功<りゅうちゃんねる> 県外での品薄が伝えられる中、県内スーパーでのコメの陳列状況に変化はない=2日、那覇市内
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

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 「コメ品薄のニュースが流れていますが、県内ではそうは感じません。どうして?」

 那覇市の40代女性からりゅうちゃんねる取材班に疑問が寄せられた。その足でスーパーを回ると、どの店舗でも積み上げられたなじみの風景はそのままだ。県内のコメ事情を探った。 

 県外では政府に備蓄米の放出を求める声が上がるほどの品薄で“令和の米騒動”と言われるまでに。流通しているのは県外産が主であるにもかかわらず、県内で充足しているのは確かに疑問だ。

 そもそも全国的なコメ不足はなぜ起きたのか。2023年産米は昨夏の台風や高温の影響で流通量が不足。ことし1月ごろには既にコメ不足を懸念する声が上がっていた。当然、仕入れ値も上昇していった。

 その状況下で県内のコメ卸業者が取った対応は―。「お盆があるので赤字覚悟で買い足しを続けました」。どの企業からも同じような答えが返ってきた。

今も昔も沖縄では「化粧箱」に入った米が贈り物として人気だ=2003年撮影