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友近が沖縄に移住…? “リアル過ぎる”コント 地元芸人も衝撃、「堂々と貫く」スゴさとは【友近×ありんくりん×じゅん選手】#2


友近が沖縄に移住…? “リアル過ぎる”コント 地元芸人も衝撃、「堂々と貫く」スゴさとは【友近×ありんくりん×じゅん選手】#2
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

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変幻自在のキャラを操る人気お笑い芸人の友近さん。沖縄のお笑いコンビ「ありんくりん」や芸人のじゅん選手とコラボしたYouTubeでのコントが大人気だ。8月には友近さんの“親友”で外見がそっくりの自称大物演歌歌手「水谷千重子」の沖縄公演が5年ぶりにあり、その舞台でもコラボ予定だ。互いを尊敬してやまない「憑依芸人」たちのトーク後編をお届けする。(田吹遥子)

#北中城村喜舎場 沖縄の公民館で 


―公民館でのコントもすごくリアルでした。友近さんが移住者役や、友近さんのキャラクター「徳川徳子」として登場します。

友近 そうですね。公民館で4本ぐらい撮ったっけ。

りゅうた いっぱい撮りましたよ。公民館では壮年会の皆さんがバンドの練習しているんですよ。お酒飲みながら練習していて、友近さんと鉢合わせて「友近さーん!こんばんは~」ってなった時もある(笑)。

友近 北中城村の喜舎場公民館。私のインスタに「#北中城村喜舎場」って投稿したのが自分でも面白かった。

喜舎場公民館でのコント「公民館に行ったら徳川徳子さんが居た」の一場面。(左から)じゅん選手、ありんくりんのひがりゅうたさん、友近さん(提供)

―友近さんが県外からの移住者でそれに警戒している自治会の皆さんーというコントはどう作ったんですか。

友近 あの回の設定は事前に決めた。内容は多分やり始めたらできるんだろうなという安心感で進めた。

じゅん選手 (打ち合わせで)リモートしながら急にコントが始まって。で、それでいこうみたいな感じに。

―りゅうたさんやじゅん選手さんの言葉に対して友近さんの返しが毎回的確というか、面白い。

りゅうた 沖縄の人ではないけど、ワードがポンポン出てくるのでとってもすごいなと思います。コメント欄に「友近さん移住したんですか」って書いてあった。

じゅん選手 移住していると思われるのはそりゃそうだよなと思いますよね。移住者の気持ちですよね、あの言葉は。

―どうしてそういう言葉が出てくるんですか。

友近 NHKで移住者を取り上げる番組のナレーションをやっているんですね。あれで、いろんな人の移住について見て、なんとなくその移住者の気持ちとか、受け入れる側の気持ちとかが分かってきたみたいなのがあるんですよ。

喜舎場公民館で撮影したコントの一場面(提供)

“賞レース用”ではなく独自のワールドを


―友近さんが沖縄ネタのコントに加わることによる刺激や影響は。

じゅん選手 友近さんもともと個人でもパーランクーエイサーとかしているので、リズムを取るの上手なんですよ。

友近 西尾一男(友近さん演じるキャラクター)のディナーショーでやっているので。

じゅん選手 沖縄の人と同じようなキレッキレの踊りもする。逆に僕らが友近さんに教えてもらう機会になるかなって思っています。

「沖縄国際映画祭」のレッドカーペットを歩く(左から)友近さん、桂文枝さん、ゆりやんレトリィバァさん=2019年4月21日、那覇市の国際通り特設会場

りゅうた 沖縄のネタを一緒にしているのもとってもありがたいんですけど、友近さんは多分「小さい頃の延長」でずっとされている方だと思う。そういうのってめちゃくちゃ考えさせられます。そういう姿を見ていたら、子どもの頃に戻ってもいいんだという気持ちになりますね。

友近 子どもの頃にふざけてやっていたくだらないことを、いまだに続けているのが自分の強みかなと思う。大人になるとみんな羞恥心からやめていってしまうことも、今でも堂々とやる。それが芸に生きてきている部分があるかもしれない。

クリス 芸人としての在り方については、友近さんからだいぶ影響を受けていますね。ネタ作りも。なんかこれまで「大会に勝つぞ」みたいな気持ちでネタ作りをすることが多かったんですけど、まさとし先輩とかそういうコントを褒められて。友近さんのこれまでの映像を見ていても、やっぱり友近さんは友近さんであり続けているんですよ。“大会用”とかじゃなくて。それが自分たちのネタ作りにもだいぶ影響を受けています。

沖縄のお笑い大会「O―1グランプリ2019」で初優勝した際のありんくりん=2019年1月

友近 そうなんですよね。自分がやりたいネタみたいなことで賞が取れたらそりゃうれしいし、やっぱ楽しい。自分が楽しくなるネタっていうのがいいよね。

クリス そう、そう、そう。ほんとにちょっと(自分たちも)ワールドを作り上げようかって感じっす。

友近と遭遇…うちなーんちゅのリアクションは面白い!


―いい話ですね。沖縄に急激に来る回数が増えたという友近さんに、改めて沖縄の魅力についても聞きたいです。

友近 沖縄という土地の風の感じとか空気感も好きですし、人がめちゃめちゃ面白いですね。関西のおっちゃんおばちゃんも面白いイメージがあるかもしれないですけど、沖縄の人のリアクションが本当に今まであんまり味わったことがない感じで。自然なんですよね。だから「わ!友近がいる!」とかじゃなくて、すれ違って「あーこんにちは友近さん」「これはこれは友近さん」みたいな「どうもどうも」という感じで。

―驚くけど自然な感じという。

友近 そう、そう、そう、そう、そう。

クリス おじさんとかは「おいおいおい、(友近)だよな?だよな?」みたいな反応。

りゅうた だよな(笑)。

友近 あと、好きな店も多いです。豚しゃぶが好きで。りゅうたくんはグルメなのかな、いろんな店を知っているんですよ。おしゃれな店とか。

水谷千重子さん(提供)

―(友近さん演じるキャラクタ―の)水谷千重子さんの5年ぶりとなる沖縄公演が8月25日にあります。

友近 今年めちゃめちゃ沖縄に行くようになって、いい仲間たちと出会えた。皆さんネタだけじゃなくて伝統芸能もできる人たちなので、それも交えた沖縄色の強いコンサートができれば楽しそうだなと思って提案しました。

―他の地域とはまたちょっと違う感じになりそう。

友近 そうですね、全然違う。三線とか、エイサーとかカチャーシーとか。できること全部詰め込んでやりたいな、みたいな。

―りゅうたさんとクリスさん、じゅん選手さんもゲスト出演する。意気込みを。

りゅうた 水谷千重子さんとは初めてお会いするものですから。華やかな着物も見たいです。ヨークシャーテリアのデザインの着物が生で見られるのもすごくうれしいですし、沖縄の歌を一緒にコラボして演奏できたらとっても楽しいなと思います。

クリス 地元の沖縄市。昔から知っているでっかい市民会館でライブするということが、やっぱりうれしいですよね。本当に心底うれしくて。いとことか地元の友だちみんな喜んでいます。楽しませたいと思います。

じゅん選手 僕たち芸人からしたら、沖縄でそのキャパでやることがない。すごい舞台に立たせてもらえるんだなと、本当にいい経験ができるんだなと感じています。水谷千重子さんたちと一緒に自分たちが生まれ育った沖縄の伝統芸能みたいなものを(披露できる)。千重子さんを今後「ちーえー」と呼べるくらいの仲になりたいです(笑)。