毎年12月末から4月にかけて、慶良間海域を繁殖活動のため訪れるザトウクジラ。今年もホエールウオッチングの季節となり、座間味村と渡嘉敷村で相次いでクジラが確認されている。島ではクジラの歓迎ムードが広がっている。
【座間味】座間味村ホエールウォッチング協会では、今シーズン初のホエールウオッチングツアーを12月28日、開催した。27日から始まったが、この日は波が高かったため中止となり28日が初日となった。初確認情報は19日で、その後も確認情報が入っていた。
座間味村外地島南の約3キロの海域において、昨シーズン生まれの親子にエスコートと呼ばれるオスの計3頭のザトウクジラが、10~20分間隔で呼吸のために浮上してのんびりと泳いでいる様子を観察することができた。
船長であり撮影者の宮城清さん(61)は「毎年このように無事帰って来てうれしい。軽石が少し心配だが、安心して慶良間の海で子育てしてほしい」と語った。
同協会では4月5日までホエールウオッチングツアーを開催する予定だ。事務局員は「幸先の良いスタートとなった」と喜んでいた。
ツアーに参加した石川県の20代の男性は「行ってすぐ、子クジラと大人2頭が見られて良かった。また2月に来られたらうれしい」と話した。
(大坪弘和通信員)