【動画】冬の干潟でひなたぼっこ??謎がいっぱいのミステリアスさが魅力のサンゴヨコバサミ<沖縄・海の生き物たちVol.22>

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殻の入口を泡でカバー


ある冬の日、潮の引いた干潟を歩きました。平らな岩の上には、ところどころに巻貝の貝殻がまとまって落ちています。でも、その貝殻の中には全部持ち主がいる! そう、ヤドカリです。考えてみれば、ただの貝殻は波にさらわれて、砂地や潮だまりの中に落ちるはず。「岩の上」に貝殻があるということは、わざわざ高い場所に歩いて登っている証拠なんです。だから、岩の上にきれいな巻貝の殻があったら、まず間違いなく、ヤドカリが住んでいます。

ところで、このヤドカリたちは、砂浜に住むオカヤドカリではなく、水の中に住むヤドカリの仲間です。今回見つけたのは、両手のハサミがほぼ同じ大きさの、サンゴヨコバサミという種類。なぜ水の中のヤドカリが、乾いた干潟の上に転がってじっとしているのか、よくわかりません。たまに貝殻交換をしていることもありますが、たいていは、えさを探すでもなく、岩の上にゴロンと転がったまま。夏でも冬でもこうしているのを見かけます。よく見ると、殻の入口に泡のカバーができているのもいて、風よけ?それとも乾燥を防ぐのかしら??

干潟に行けばいつでも会える、とっても身近な生き物ですが、その暮らしのなぜ?は、まだ分からないことだらけ。生き物の気持ちになって、小さななぜ?に思いを巡らせてみるのも楽しいですよ。



Vol. 22 サンゴヨコバサミ

Clibanarius corallinus



● 目:十脚目 Decapoda

● 科:ヤドカリ科 Diogenidae

● 属:ヨコバサミ属 Clibanarius

 



動画撮影:
サンゴヨコバサミ 2019年2月21日(南城市・玉城海岸)

動画撮影・編集&執筆

鹿谷法一(しかたに・のりかず しかたに自然案内)

琉球大卒、東大大学院修了、博士(農学)。広島に生まれ、海に憧れて1981年に沖縄へ。専門はカニなどの甲殻類。生き物の形とはたらきの関係に興味がある。最近は、沖縄の貝殻を削って磨くシェルクラフトを行っている。

鹿谷麻夕(しかたに・まゆ しかたに自然案内)

東洋大、琉球大卒。東大大学院中退。東京に生まれ、20代半ばでサンゴ礁に興味を持ち、1993年に沖縄へ。2003年より、しかたに自然案内として県内で海の環境教育を始める。しかたに自然案内代表。手作りぬいぐるみで海を伝える、あーまんシアターも主宰。

 

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