【動画】高性能の目玉とパンチ ~シャコの仲間~ <沖縄・海の生き物たち Vol. 49>

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浅瀬のハンター、春の海をキョロキョロと…



海の生きものでシャコと言うと、沖縄では二枚貝のシャコガイ(アジケー)を思い浮かべる人が多いのですが、今回はウロチョロ動き回る方のシャコです。

エビの仲間?…確かに、甲殻類というくくりでは仲間ですが、エビ・カニ・ヤドカリがかなり近い仲間であるのに対し、シャコは体の作りが少し違います。


何より目立つのは目玉!大きな2つの目玉が、それぞれ勝手にぐりぐりと動く様子は、まるで別々の生きものみたい。シャコの目は複眼です。真ん中に帯状の部分があり、大きく3つに区分けされて、それぞれの部分に黒目があります。そのため、目が合う時は黒目が「・−・」みたいに見えます。この3つの黒目それぞれが焦点を結ぶので、片目だけで立体視ができる!そして、キョロキョロと動く左右の目玉がばちっと焦点を合わせた瞬間に、距離を測って正確にパンチを繰り出し、獲物を捕らえます。

シャコの技といえば、そう、シャコパンチ!強力な高速ひじ打ちパンチで、水中で貝殻をも割ることができます。貝殻は割れるのに、自分のひじが割れないのは、表面に硬さと弾力性を兼ね備えた特殊な材質があるからだそう。そのひじには、カマキリのような折りたたみナイフが隠れていて、切れ味抜群。小さいからと言って、手づかみは禁物です。

浅瀬の海のハンター、シャコ。春、水温が高くなってきたら、きっと餌を探して活発に歩き回る様子が見られるでしょう。



Vol. 49 フトユビシャコ

Gonodactylus chiragra



● 目:口脚(シャコ)目 Stomatopoda

● 科:フトユビシャコ科 Gonodactylidae

● 属:フトユビシャコ属 Gonodactylus

 



動画撮影: 

フトユビシャコ  2019年2月21日(南城市 玉城)
         2019年9月28日(浦添市 カーミージー)
         2020年9月18日、2021年6月26日(浦添市 西海岸パルコ前)ほか
トラフシャコ  2019年5月9日(浦添市 カーミージー)ほか

動画撮影・編集&執筆

鹿谷法一(しかたに・のりかず しかたに自然案内)

琉球大卒、東大大学院修了、博士(農学)。広島に生まれ、海に憧れて1981年に沖縄へ。専門はカニなどの甲殻類。生き物の形とはたらきの関係に興味がある。最近は、沖縄の貝殻を削って磨くシェルクラフトを行っている。

鹿谷麻夕(しかたに・まゆ しかたに自然案内)

東洋大、琉球大卒、福井県立大大学院修了、東大大学院中退。東京に生まれ、20代半ばでサンゴ礁に興味を持ち、1993年に沖縄へ。2003年より、しかたに自然案内として県内で海の環境教育を始める。しかたに自然案内代表。沖縄の海辺を考える「里浜22」や、温暖化対策に取り組む「ゼロエミッションラボ沖縄」でも活動中。

 


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