うるま市浜比嘉島にある「古民家食堂てぃーらぶい」では「ようこそ浜比嘉島へ」のあいさつで出迎えられる。中山直樹代表(57)は「地域の人と一緒に作りたい」と、島民と協力して古民家を修繕し、レシピを開発した。ありのままの浜比嘉島を届ける食堂だ。
当時築82年だった古民家を修繕して2011年にオープンした。地域を巻き込むために浜比嘉島料理コンテストを開催。家族に人気のメニューを島民に作ってもらい、各家庭に中山さんが足を運んで審査した。
看板メニューは「てぃーらぶいの沖縄そば膳」(税込み1430円)だ。メインは中身そば、塩味付けソーキそば、しょうゆ味付けソーキそばの3種類から選べる。開店当時からメニューの変更はあるが、付け合わせのジーマーミ豆腐の天ぷらや紅芋もナントゥ餅など、島のレシピを提供する。
他の店とは違う「丁寧な料理」も意識する。沖縄そば膳は数種類の小鉢に加え、そばには卵や小松菜を添える。味だけでなく見た目も楽しめるメニューだ。
うるま市昆布出身の中山代表は「原風景が残る景色に感動した」と浜比嘉島に店を構えた。島民を最優先に、地域の出来事を尊重しながら島の活性化、本物の体験の提供を目指す。「『おいしかった。また来たい』が一番うれしい」と笑顔を見せた。
営業時間は午前11時~午後4時まで。定休日は毎週火曜、第1水曜、第3日曜。問い合わせは098(977)7688。
(金盛文香)
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