4年ぶりに制限なしの産業まつり、初日から大にぎわい シャトルバス乗り場は長蛇の列「できるだけ公共交通で」


4年ぶりに制限なしの産業まつり、初日から大にぎわい シャトルバス乗り場は長蛇の列「できるだけ公共交通で」 来場者用駐車場からまつり会場までのシャトルバスを待つ人で長蛇の列ができる乗り場=27日、那覇軍港西側ゲート
この記事を書いた人 琉球新報社

 「県産品みんなで創る島の価値」をテーマに27日に開幕した第47回沖縄の産業まつり(同実行委主催)は、新型コロナ感染対策の制限がない4年ぶりの開催となり、初日から多くの人でにぎわった。那覇市の奥武山公園内に設営された各会場では県内の各企業が自慢の一品を展示、販売。来場者は県産品に触れ、沖縄のものづくりの成長や活気を肌で感じ取っていた。一方、来場者向けの駐車場と、会場までのシャトルバスが出る那覇軍港西側ゲートでは、シャトルバスを待つ来場者による長蛇の列ができた。

 県内市町村の商工会が特産品を持ち寄る「ありんくりん市」では過去最大となる88ブースに113事業所の商品が集まった。県立武道館アリーナ棟は優良県産品や沖縄で開発された工業製品などを紹介。昨年から始まり好評だった、かりゆしウエアの骨格診断は、この日も1時間で予約が埋まる人気ぶりだった。

大勢の人でにぎわう第47回沖縄の産業まつりの会場=27日、那覇市の奥武山公園(ジャン松元撮影)

 東京から産業まつりのためだけに駆け付けた会社員の石川友理彩さん(23)は「県内各酒造所の限定泡盛を探すことが楽しみ」と笑った。県産キビ糖を使った飲み物を味見し「ほどよい甘さでおいしい」と話し、沖縄の食を満喫していた。

 晴天の下、芝生に座り、地元のお酒や食事を囲んで談笑する来場者の姿も見られた。北谷町から訪れた安座間正子さん(53)は「午前中から来て会場をくまなく見て回った。お祭りの中で一番好きなイベント」と集まった友人たちと乾杯し、楽しんでいた。

 3日間の産業まつりが好調な出足を見せる中、シャトルバス乗り場の担当者によると、初日の午前10時には約300人ほどの列ができていたという。

 バスは3台用意されたが、28日には4台、29日は5台に増やす。休日はさらに多くの来場者が利用することが予想される。担当者は「混雑を避けるため、できるだけ公共交通機関での来場をお願いしたい」と話した。 (與那覇智早、玉寄光太、普天間伊織)