県産肉、国産和牛、輸入肉も特価 きょう「いい肉の日」 沖縄県内の小売店、精肉店でセール


県産肉、国産和牛、輸入肉も特価 きょう「いい肉の日」 沖縄県内の小売店、精肉店でセール 精肉売り場のトレイにラッピングされた豚肉(イメージ写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 熊谷 樹

 11月29日は語呂合わせで「いい肉の日」。物価高騰で肉類の価格も高止まりする中、沖縄県内の大手スーパーや精肉店では年に1度の「いい肉の日」に合わせ、肉類を特価で販売する。日頃なかなか手が出ない高価な肉もお値頃価格で店頭に並べる店も。各店の目玉商品、販売予定価格を紹介する。

 農林水産省の食品価格動向調査によると、2023年度の食肉(100グラム当たり)の全国平均小売価格(特売価格等を含まない消費税込み価格)は、輸入牛肉が357円、国産牛肉が867円、豚肉が271円、鶏肉が141円。前年と比べ最大20円増、一昨年と比べ最大50円増、2020年同月と比べ最大77円増と上昇傾向にある。沖縄県内でも飼料価格や燃料費の高騰、円高の影響で、肉類の店頭価格は高止まりが続いている。

 そのような中、物価高でも県産品を含む肉類を安く提供しようと、「いい肉の日」に合わせて大手スーパーや精肉店で特売を行う。

 サンエー(宜野湾市)は、県の推進する「うちな~いい肉の日」キャンペーンに合わせ、全店でアグー豚肉を中心に県産品を多数取りそろえる。イオン琉球はもとぶ牛の焼き肉セット3880円を目玉に、琉美豚、やんばる地鶏などの県産品を通常よりも安く提供する。同社の喜納優子さんは「物価高が続いているが、おいしい県産肉を食べて元気に過ごしてほしい」と話す。

 野嵩商会(宜野湾市)が運営するスーパー「フレッシュプラザユニオン」では「極(きわみ)肉の日」と銘打ち特売を実施する(古島店を除く)。目玉は黒毛和牛半額セール。その他、県産豚肉100グラム107円均一セールやベーコンスライス1キロ990円などのお値打ち商品が並ぶ。タイムセールやチラシには載せていない店舗ごとの店内特価も充実。こちらは当日店舗に来なくては分からない特売で、目玉商品はそれぞれ異なるという。販促部の国場祐己さんは「各店舗がプライドをかけて良い品をお安く提供できるよう準備している。この機会にぜひ立ち寄ってほしい」と呼びかけた。

 精肉店も「いい肉の日」に力を入れる。那覇市国場に本店のある「ミートギャラリー松藤」ではオーストラリア産穀物肥育牛のサーロインステーキを100グラム222円で販売。合いびき肉100グラム88円、県産アグー豚の切り落とし100グラム99円など、普段より安価で提供する。また本日、いい肉の日に合わせて、沖縄市明道に新店舗もオープンする。代表の照屋将吾さんは「おいしくて安く、品揃えも豊富。ぜひ利用してほしい」と力を込めた。

 糸満市の精肉店「牛庵」では29日限定でもとぶ牛を全品定価の半額で販売する。おすすめはもとぶ牛切り落とし100グラム299円。それ以外にもタイ産鶏もも正肉49円、むね正肉48円などの特価が並ぶ。統括部長の仲村直さんは「いい肉の日で全体的にお安くなっている。物価高の中でもおいしい肉を食べてほしい」と話した。

 名護市に本店のある「フレッシュミートがなは」では、精肉が全品20%オフ。本店では和牛、鶏もも肉、ポークなどの肉類や関連業者から提供された景品が当たる抽選会も行われる。

(熊谷樹)