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税の側面から「デジタル先進県」に 松沢玲子(沖縄国税事務所長)<仕事の余白>


税の側面から「デジタル先進県」に 松沢玲子(沖縄国税事務所長)<仕事の余白> 松沢玲子
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 7月の着任から、公私にわたり、県内さまざまな場所に足を運びました。本島各地の祭りのにぎわい、島の自然の豊かさに感動し、他県にはない沖縄の魅力を日々感じています。

 多くの離島を有する国税事務所管内に税務署は6カ所。税の申告や税務相談を受け付けていますが、管轄の税務署までの距離を踏まえると、われわれの提供する行政サービスに不便を感じている納税者は少なくないと認識しています。

 近年、あらゆる分野でデジタルの活用が広まっています。税務においても、単純誤りの防止や業務の効率化、ひいては「全ての手続きが出掛けずにできる社会の実現」などメリットが大いに期待されます。

 そうは言っても、デジタルになじみのない方にはハードルが高く感じられるもの。以前、私もネット上への個人情報の入力に抵抗を感じる時期がありました。今ではネットショッピング、ネットバンキングが日常化。ここ沖縄ではさらに便利に活用しています。デジタルの活用については「一度、使ってから考える。使ってみなければ良さは分からない」との意識改革が重要ではないでしょうか。

 手続きに不安を感じる方、デジタルに不慣れな方を含めたあらゆる納税者に、簡単便利で、使い勝手のよいサービスを提供し、税の側面から「デジタル先進県」としての沖縄の発展に貢献したいと考えています。

 ふと気が付くと、はや師走。本日開催のマラソンと同様、目標地点を目指し、一歩一歩進んでいきたいと思います。