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一流のプレーに酔った後は… プロ野球キャンプ期に酒蔵ツアー企画 来訪客へ泡盛の魅力発信


一流のプレーに酔った後は… プロ野球キャンプ期に酒蔵ツアー企画 来訪客へ泡盛の魅力発信 伊是名村の伊是名酒造所を訪れ、米麹を発酵させているもろみタンクの説明を受ける観光客ら=2023年12月19日(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 県酒造組合は、2~3月のプロ野球キャンプシーズンに合わせ、観光客らに泡盛について知ってもらうため、酒造所の見学ツアープログラムを実施する。県民も対象で、泡盛の歴史や酒にまつわる文化に触れてもらい、認知度を上げて消費拡大を狙う。

 「2024プロ野球キャンプと春休みシーズン 泡盛を知ろう!飲もう!楽しもう!スペシャルプログラム」と銘打ち、酒造組合の琉球泡盛ツーリズム推進部会が主催。国際旅行社が運営を担う。

 期間中は泡盛のインフォメーションセンターを設けて情報を集約、発信。泡盛メーカーと連携し、酒蔵の見学ツアーなどを実施する。参加者目標は千人で、経済波及効果は1200万円を見込む。

 野球キャンプ来訪客は那覇に宿泊し、レンタカーでキャンプ地を訪れることが多いという。練習を見た帰りに各地の酒造所を見学してもらい、那覇に戻った後に居酒屋などで泡盛を楽しんでもらうことを想定する。

 プログラムの開催は昨年2月に続き2度目。今年は新たに那覇市の国際旅行社内に設けるインフォメーションセンターで、各酒造所の銘柄や居酒屋の紹介などを行う。

 連携している本島内の10の酒造所で、琉球泡盛の歴史や文化、こだわりのお酒や製法などを知ることができる。見学料は酒蔵によって異なり、無料~7千円程度。試飲やショップ見学などを設けるところもある。

 泡盛のガイドツアーやお土産、飲食、交通費などを含め、1人当たり1万2千円の消費を見込む。野球キャンプ客以外にも、春休みを利用した旅行客や、県内客もターゲットとする。

 国際旅行社企画事業部の新里聡課長は「蔵の見学ツアーは、天候に左右されない新しい観光の形だ。観光客のみならず、県民にも泡盛の良さを知って、広めてもらいたいので、ぜひ一度足を運んでほしい」と話した。詳細は国際旅行社、電話098(864)5931。 

(與那覇智早)