元気の素　小島博子（EGLOKINAWA代表取締役社長）＜仕事の余白＞

　毎月集まる会がある。メンバーはさまざまで、特にテーマもない。ただ愉快な仲間たちが楽しく集まって過ごすことが目的の会である。会社を立ち上げてから、考えることも多くなり、楽しかった仕事が、楽しくなくなったり、時にはどうしても前を向けなかったりした日もあった。

　そんな時、愉快でたくましい仲間たちから、元気をもらった。思い返すと、コロナのニュースが飛び込んできた時も、当初、当事者意識はなく、どこか遠くの世界のことのように感じて、いつものように楽しい時間を過ごしていた。それから間もなく、旅行は不要不急と言われ、国際線は止まり、今まで当たり前のようにあった仕事がなくなった。

　今考えてもかなり絶望的な状況だったのだが悲観的にならずにすんだのは、危機的状況の中でも、今できることを探し、たくましく頑張る仲間たちの存在が大きかったと思う。今も、毎月集まっていて、仲間が仲間を誘い、どんどん人数が増えている。最初の頃とは別の会のようになってしまったが、会の仲間同士で新しいビジネスが生まれたりするのを、見ているのも楽しい。これからも、何があっても、明るく、愉快な仲間たちがいればきっと乗り越えていけるだろう。また、つらい時、いつも励まされるのは、香港のビジネスの師の存在である。出張カバンいっぱいに取引先の皆さまへのクリスマスカードを詰め込んで、1枚1枚手書きでしたためる姿には、頭が下がる。愉快な仲間たちと共に、私の元気の素である。