オリックス自動車(東京)は17日、13言語対応の透明ディスプレーをオリックスレンタカー美栄橋駅前店(那覇市)の受付窓口に試験導入した。TOPPAN(東京)が開発した製品でレンタカー店舗への導入は県内初。
コロナ禍が明けて人流が回復していることを受け、インバウンド(訪日客)が多く訪れる北海道と沖縄での実証実験に着手した。同店の翁長真一店長によると、利用することで受け付け業務が5~10分ほど短縮できるといい、人手不足対応策にもつながる。
スタッフや利用客の言語を音声で自動認識し、即時にディスプレーに字幕表示する。情報通信研究機構が開発したAI(人工知能)翻訳システムを用いている。
13言語でのキーボード入力も可能で、聴覚や発話に障がいがある人ともコミュニケーションが容易になる。従来の翻訳機はタブレット端末などを通すため、下を向いての会話となっていたが、目線を合わせて会話ができる。
翁長店長は「質の良いサービスを提供したい。楽しいドライブをしてほしい」と話した。実証実験は30日まで。
(與那覇智早)