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沖縄のダイキンゴルフ、経済効果24億円 開催期間4日も県外客の消費単価大きく りゅうぎん総研推計


沖縄のダイキンゴルフ、経済効果24億円 開催期間4日も県外客の消費単価大きく りゅうぎん総研推計 ことしの大会でティーショットを見守るギャラリー=2024年2月、南城市の琉球ゴルフ倶楽部
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 りゅうぎん総合研究所(豊田良二社長)は11日、今年3月に開催された日本女子プロゴルフの国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディストーナメント」の経済効果が24億3700万円だったと発表した。県内で行われるプロ野球キャンプやJ1などのサッカーキャンプと比較すると、開催期間が4日と限定される中、県外客の消費単価の高さが大きな経済効果をもたらした形だ。

 りゅうぎん総研は「『観る』だけでなく、『する』スポーツにもつながっている。地元のゴルフ場を含め、近隣地域の活況をもたらしている」と分析した。

 りゅうぎん総研によると、今年のダイキン女子ゴルフに参加した選手・関係者は約2千人で平均滞在日数は8日だった。延べ観客数は1万5318人で、うち県内客は9191人、県外客が6127人と推計した。

 選手や関係者、観客らによる期間中の直接支出額は18億4900万円だった。内訳は、最も支出が多かったのが宿泊費で4億100万円、飲食費が2億2300万円、土産品・グッズ購入費が1億9500万円、交通費が1億6900万円などと続いた。

 直接支出額に自給率をかけると、県内で供給された分である15億5900万円が直接効果となる。これらの産業にサービスを提供する産業の売り上げ増による波及効果が5億4400万円、各産業の雇用者の所得増による消費需要への効果を3億3400万円とし、これらの合算が24億3700万円の経済効果となった。

 りゅうぎん総研はさらなる経済効果の拡大について観客の嗜好(しこう)把握のための「アンケートを実施したマーケティング強化」や“推し”の選手のスタートを間近で見られる「特別席の一部有償販売」などを提言した。

 (当間詩朗)