有料

ミバエ侵入経路を調査 防疫事務所、ウリミバエ飛来警戒 沖縄


ミバエ侵入経路を調査 防疫事務所、ウリミバエ飛来警戒 沖縄 ウリ科植物などに被害をもたらすセグロウリミバエ(県病害虫防除技術センター提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 ウリ科植物などに寄生して被害をもたらすセグロウリミバエが本島で初めて確認された問題で、県や那覇植物防疫事務所が進入経路の調査を進めている。県全域で多大な被害をもたらし、1993年に根絶宣言したウリミバエもセグロウリミバエと生息圏や寄生対象が重なることから県はウリミバエについても飛来などによる進入を警戒している。

 那覇植物防疫事務所によると、人の動きや物流に紛れて持ち込まれた可能性のほか、海岸への漂着物などへの付着についても確認しているが、セグロウリミバエが見つかった地域への漂着物は確認されていない。

 アジア全域に分布しているため、飛来の可能性が高いとみている。

 セグロウリミバエは国内での定着が過去にないため、県病害虫防除技術センターは「被害がどれほどまでになるのかも含めて調査中だ」と述べた。センターは県内全市町村に、野生虫を捕らえるわなを534カ所(2018年時点)設置しており、今回さらに増設して監視している。

 (新垣若菜)