帝国データバンク沖縄支店は6日、7月の県内企業倒産状況を発表した。倒産は前年同月比で2件増の4件と、全国的にも低い水準だった。一方、負債総額は10億8900万円で前年同月比約7・6倍となった。
倒産4件のうち負債額1億円以上は2件。2017年に八重瀬町東風平で結婚式場を開業したアートが負債額9億3500万円で最大だった。続いて民泊事業のSYステージ(那覇市)が負債額1億2400万円。2件とも「コロナ倒産」で販売不振が主な要因。
帝国データバンク沖縄支店は7月の沖縄の景気DIは前月比2・8ポイント改善し57・3で、16カ月連続全国1位を維持し「引き続き好調」とした。一方、人手不足や賃金上昇、物価高などで厳しい経営の企業も少なくないとして、今後を注視する必要があるとした。
(島袋良太)