沖縄銀行を傘下に置くおきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保社長)が9日発表した2024年4~6月期決算は、売上高に当たる経常収益が前年同期比1・0%増の138億600万円、経常利益が同15・8%増の26億2900万円で増収増益だった。純利益は同11・9%増の16億9800万円。貸出金利息収入と有価証券利息配当金、役務取引等利益がともに増加したことなどが2期ぶりの増収増益につながった。
銀行単体の経常収益は1・0%増の101億8700万円、経常利益がが21・4%増の27億5400万円、純利益は16・2%増の19億3800万円。本業のもうけを示すコア業務純益は32・7%増の30億4500万円だった。県経済回復に伴う資金需要に対し、エリア企業分室を設置し、事業性貸出を伸ばした。貸出金残高は事業性貸出が5・3%増の9560億円、住宅ローンが2・8%増の6806億円だった。
おきぎん証券と合わせた預かり資産は新NISAや投資信託、外貨建保険販売が好調に推移したことで、同13・5%増の3042億円だった。
増益を見込む通期予想は据え置いた。OFGの山城斉一総合企画部長は「順調なすべり出し」と評価した上で、日銀の追加利上げへの対応については「社内的なシミュレーションを実施しているところ。現時点で対応は未定」との考えを示した。 (当間詩朗)