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沖縄県産モズク10%減1万6208トン 24年度産 海水温上昇など影響


沖縄県産モズク10%減1万6208トン 24年度産 海水温上昇など影響 波に揺られるモズクを収穫する海人(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 2024年度産(23年12月~24年7月)の県内モズク生産量は前期比10.6%減の1万6208トンだった。15日に那覇市の県水産会館で開かれた県もずく養殖業振興協議会(会長・上原亀一県漁連会長)の定期総会で報告された。海水温上昇や天候不良など複合的な影響で前期を下回った。

 生産量の内訳は本モズクが1万6013トン、糸モズクが195トンだった。それぞれの生産目標である、1万7千トン、600トンには届かなかった。本モズクは天候不良が大きな要因の一つと見られ、糸モズクは生産に取り組む恩納村などが高水温を見込み、生産調整したことが影響した。

 平均単価は1キロ当たり約130円で、昨年より10円ほど上がったという。来期の25年度産も目標数量は引き続き同量を設定した。
 上原会長は「コロナ禍からのモズク需要が完全に回復しておらず、生産者にとっては厳しい一年だった。さらなる消費拡大と経営安定を目指し、取り組んでいきたい」と述べた。


(新垣若菜)