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那覇港第2バース寄港状況 2日以上停泊、観光消費期待 <けいざい風水>


那覇港第2バース寄港状況 2日以上停泊、観光消費期待 <けいざい風水>
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 今回は昨年2月に供用が開始された「那覇港第2クルーズ船バース(以下第2バース)」の寄港状況についてご紹介いたします。那覇港大型船旅客船バース(以下若狭バース)については、泊大橋を利用する際に大型旅客船が停泊している風景をご覧になった方も多いかと思います。一方で、第2バースは港町で働く方々には日常の風景でも、多くの皆さまにはまだあまりなじみのない風景でしょう。

 世界的なパンデミックも収束し、那覇港へのクルーズ船の寄港回数は増加しています。今年の寄港予定数は、8月末時点で泊バース130回、第2バース73回、両バース合計で203回。前年の寄港予定数合計79回を大きく上回っております。

 「OverNight」と呼ばれる2日以上の停泊については、泊バース21回、第2バース23回となっており、第2バースの停泊数も増加しています。2日以上の停泊は、沖縄での滞在時間も長くなるため県内での観光消費額の増加などに期待できます。

 第2バース周辺には徒歩で回れる観光スポットが少ないため、ほとんどの方が観光バスやタクシーに乗車し、各方面への観光に出発します。港町周辺の事業者へ渋滞状況などをヒアリングしたところ、「朝の配送時間帯に渋滞が発生する」との意見がある一方で、「以前より歩行者はいない」、「特段影響は感じていない」との意見もありました。

 第2バースへのクルーズ船寄港数増加や宿泊数増加による周辺事業者への影響に注視しながらも、さらなる観光産業の活性化に期待したいです。

この記事を書いた人
山里 宏樹 沖縄銀行 曙町支店長